WISDOM PICKUP

叡智というものは、物事を立体視することで奥行きを発見し、その立体感の中に立ち上がってくるものである。 
それらは一面的ではない。領域横断的視点を持ち、クロスリファレンスを行いながら紐解くことが大切である。好奇心をもって世界に向かい、自らの経験、時間、情報、さまざまなリソースと視点から世界を見続けることで、叡智という星座が浮かび上がってくる。 

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”2020年的生き方”に考えを巡らせる記事をピックアップ。

私たちの生活を取り巻く仕事・お金・暮らす場所について、ちょっと先の未来を見ているゲストに話を聞いています。
2019年は、国際情勢から環境問題、身近なコミュニティまで、様々なニュースがめまぐるしく飛び交う1年でした。確かなものが分かりづらい今だからこそ、必要になりそうな叡智を知ることのできる記事です。


◉Googleの人材開発担当者と考える「働き方改革」
ピョートル・フェリークス・グジバチさんインタビュー

「……これからの世界はリビングエニウェアのような考え方、どこにでも住めるという考え方であれば、フリーランスでありながら、会社で働きながら、自分の会社を持つことも全て同時にできるような働き方がいいと思いますね。僕も今4つの柱で動いています。自分の会社も持っているし、2つの会社で働いて、社会貢献のプロジェクトもしていて、情報発信もしています。いまだに自分のことを一言で定義できないんですけど、それでいいんじゃないか。自分がこういう人なんだ、ということじゃなくて、自分はこういうミッションで動いています、ということが大事だと思います。

では自分のミッションは何かというと、誰でも自己実現ができる世界をつくることです。そう考えると、仕事というのは手法の一つにすぎません。結局、ビジネスを立ち上げても、教育をしても、テクノロジーをつくっても、本を書いても、一つのミッションに貢献できていればどれも価値のあることだと思うんです。
そしてもうひとつ働き方を考える上で残念なのは、会社のレベルでは働き方改革=経営改革ですが、個人のレベルだと働き方改革ではなく生き方改革をしなければならないんですね。自己実現するために、自己認識をして自己開示をして自己表現していくプロセスをちゃんと立ち上げる必要があるんです。残念ながら日本人はそれがとても弱いんですね。……」

▷続きはこちら http://beijing.lvhf.wang/article/2873/


◉お金のオフグリッド〜フィンテック、仮想通貨の本質とは?
株式会社マネーフォワード取締役兼Fintech研究所長 瀧俊雄さんインタビュー

「……日本でフィンテックと騒がれているもののほとんどは、貨幣経済の範疇の話なんですね。来たる信用評価経済圏というか、貨幣や資源に縛られないマインドのようなものが評価する経済圏が訪れる前の、資源の制約がある経済圏においてもまだまだできることがいっぱいあると思っています。

そのひとつが、「現金を無くす」ということです。現金がなくても貨幣経済って回るものなので。政府の表現を使うとキャッシュレス化ということになります。
それは単にキャッシュレスになるだけでなくて、たとえば、私があなたに1万円送るとするじゃないですか。紙幣を渡すだけだと1万円が移転するだけですけど、デジタルになると「誰が送った」「誰が受け取った」「何時何分何秒に受け取られました」「なんで渡したの」という細かい情報を記録することができるようになる。
現金のときってそういう情報の管理が極めて雑になるんですよね。それが、たとえば、お小遣い帳に入出金を自動で記録することができるようになったり、あわよくば、「ここで貸借関係があったんだから次の取引のときはなんか別のやり方を考えましょうよ」みたいな提案ができたりする。アナログの現金がデジタルに変わるだけで生まれるポテンシャルって、まだまだすごく大きいわけです。……」

▷続きはこちら http://beijing.lvhf.wang/article/2275/


◉人はどこでも暮らせる?!
Mistletoe株式会社 代表取締役社長兼CEO 孫泰蔵さん×慶應義塾大学大学院教授  前野隆司さん対談

「……可処分所得が多いと自由に物事を選択できる、自由に生きるための経済的な下支えになるのですが、仕事がなくなってワークシェアリングなどが進むと、労働時間が半分になって収入も半分になるかもしれない。収入が生活コストよりも低くなると可処分所得がなくなる、みんな苦しくなる。これをどうすればいいんだろうかと。
そこで気が付いたのは、たとえ収入が減っても生活コストがガクっと減れば可処分所得も変わらない、支出が減ってもいいじゃないかと。つまり私たちが生きている生活コストを1/5とか1/10にできないかなと思っているんです。例えば月30~40万円くらいかかっている家賃などの固定費を、月3万円にできないか、ということなんです。そこをテクノロジーで解決できるんじゃないかと。
では現在のライフスタイルで大きなコストは何かというと住居や車や水道光熱費、住まいや移動に関わる部分に一番お金がかかっています。例えば一戸建てを住宅ローンで買うと、20年とか30年とか、それだけで借金をロックしてしまう、大きな支出がフィックスされてしまいます。このコストが全体の約42%くらいなのですが、これを5%くらいにできないか。……

……21世紀型の価値観で見てみると、土地を買うのに大きなお金を使って、20年借金にロックされて土地に縛られて、もし環境が悪化しても引っ越しもできない。そういうリスクがあるということです。
土地にお金を使うくらいなら、そのお金で世界中好きなところに行って、好きなように過ごして、いろんな人たちと出会って楽しく暮らしていけばいいじゃないかと。そっちにお金を回した方が豊かなんじゃないか。このエコカプセルだけがその答えだとは思いませんが、未来のライフスタイルを考えるきっかけ、マインドシフトのきっかけを与えてくれているんだと僕は思うわけです。……」

▷続きはこちら http://beijing.lvhf.wang/article/1777/

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今期のNext Wisdom Foundationは、”AI時代の人間らしさ”をテーマにイベントや取材をしてきました。人間らしさを行動の側面から考えていくと、『争い』は避けて通れないテーマの一つです。

スポーツ観戦に行くと、全身全霊で応援する熱量に驚くことがあります。相手をリスペクトしながら正々堂々と戦い、勝敗をつける試合は楽しく、気持ちのいいものですが、たまに、その熱量の先にあるものがスポーツで本当によかったと思うことがあります。それくらいに人は、競争をするということに熱中するようです。

今回は、争い・戦い・共同体に関する記事をまとめました。
紛争解決請負人として、アフリカやアフガニスタンで武装解除や紛争処理の現場で活動してきた伊勢崎賢治さんには、戦争の本質を聞きました。

『日本史の謎は「地形」で解ける(PHP文庫)』の著者として知られる竹村公太郎さんをゲストに招いたイベントでは、共同体の興りは”敵”の存在からという展開から、人間が培ってきたコミュニティについて深堀りしました。

僧侶のためのお寺経営塾『未来の住職塾』を運営し、新しい時代の仏教を切り拓いている仏教者、松本紹圭さんからは、宗教間の争いについて、不安や恐れをベースに人を動かさない手段について話を聞きました。

身近で、世界で、日々争いに関するニュースが報道されています。大きな問題だと諦めて何もしないよりは、自分なりの突破口を見つけるために考えるほうがいい。3つの記事からは、何かを得られるはずです。時間があるときに、ぜひ読んでみてください!


◉【恐怖の連鎖に膝カックン】紛争解決請負人 伊勢崎賢治さん

「……今は「防犯」と戦争がリンクしてしまっているんです。昔は、テロリズムは警察マターでした。テロ犯が海外に逃亡したらインターポールの警察間協力で対処していたものが、今は「戦争」になったわけです。それが2001年の同時多発テロが歴史的に重要な点です。最近でも、パリでテロ事件がありました。シリアのISが犯行声明を出しましたが、実際にはフランス国内のテロ事件で、犯人もイスラム系のフランス人でした。しかし、それを理由にシリアへ空爆をするわけです。国連憲章に基づいて、個別的自衛権の行使としてね。
技術もそうです。ドローンの軍事利用は既に始まっています。顔の認証技術は、防犯技術として、これからも発達してゆくでしょう。それを搭載したロボット技術も、です。犯人をどこまでも追跡してゆく。防犯は良いことですよね。でも戦争は悪いこと。でも、防犯技術は、そのまま戦争に転用されてゆきます……」
▷続きはこちら http://beijing.lvhf.wang/article/3846/


◉【オフグリッドの世界と、その可能性~コミュニティ編~】特定非営利活動法人 日本水フォーラム代表理事・事務局長・博士(工学)・ 東北大学非常勤講師ほか 竹村公太郎さん

「……共同体、コミュニティっていうのは何でできると思いますか? それは「敵」です。集団を差別化して共同体を作るのは、敵の存在なんですね。日本は歴史上、一回も侵略されなかった。戦争はしたけど、侵略はされなかった。世界でも侵略されていない文明は日本文明だけじゃないか。サミュエル・ハンチントンがこう言っている。歴史上、世界ではいくつもの文明が生まれては滅びた。その中で生き残った文明が5つ。インド、中国、イスラム、欧米、最後が日本。「日本文明はものすごく特殊な文明で、敵もいないし味方もいない」ってハンチントンは言っている。孤立した文明だと。元に戻るけど、共同体というのは敵がいないとできない。そうでないと、自分たちの仲間意識にならないから。でも、日本は孤立した敵のいない文明だったという。では、日本人にとっての敵は誰だったのか? ……」
▷続きはこちら http://beijing.lvhf.wang/article/2050/


◉【AI時代に活きる、仏教の叡智】仏教者・松本紹圭さん

「……唯一絶対のストーリーを信奉する宗教の間では、衝突は絶対に起きます。だからこそ仏教から「宗教をやめますキャンペーン」を今のうちに始めたい。そもそも仏教は説いている内容からして、そういう種類の宗教ではないので、原点に立ち返るという意味でも。
私はいろいろな宗教が一緒になって、お互いの聖地を掃除することをしてみたいです。つまり「対話」ではなく、その場に身をおいて体を動かし、交流することから始めたい。対話から始めようとすると頭でっかちになって、それぞれ自分のストーリーが唯一であると主張し合うだけで終わってしまいます。もちろん対話も必要なんですが、そこから始めると結局対立してしまうので、まずは友達になることが大事なんです……】
▷続きはこちらから http://beijing.lvhf.wang/article/3303/

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インターネットやSNSを通じて、誰でも表現者になれるのが今の時代のおもしろところ。一方で、さまざまな価値観にあふれる情報の洪水のなかにいると、どの情報を得るのか取捨選択も必要です。今回は、”表現”を軸に3記事をピックアップしました。各分野のプロフェッショナルが惜しみなく語った内容は、三者三様の思考に触れられます。読み終わったあとに、きっとヒントになる言葉に出会えるはず!


◉自分が存在するだけで、表現してしまっている (ファッションデザイナー津村耕佑さん)

「……ファッションは若い人のためのものでもあるんですよ。やっぱり未来を見せていくものだと思うから。僕の年齢だと、未来の量と過去の量を比べると過去の量の方が多い。過去の量があるからこうやって喋れるわけです。でも若者は過去を喋ることはできない、当然ですよね、未来の方が大きいわけだから。だから僕も、昔話が長くなる年寄りになってはダメだなと思って、未来があるかのごとく勝手に想像して、60歳だけど新ブランドを出せばハタチの気分になれるかなと、そういう意味で作ろうかなと思ったわけです。
いまの僕にとって、百年後の未来や未来予想図みたいなものは一切ありません。もはや僕の想像の中でしか未来というのは出現してこないから、自分の想像を超えたいんです。想像を超えるには、自分で無くならなければいけない。自分で無くなるためには、人との関係が必要です。人が自分を壊してくれるから、壊されるためにチャレンジする。そこに反応することでできてくるものがあるのかなって。その瞬間瞬間作っていく、その瞬間瞬間がカッコいい、美しい。でも次の瞬間消えるかもしれない。それがファッションかなと思っています。
カッコいいスタイルをすればずっとカッコよくいられるわけじゃなくて、いくらカッコいい服を着ていても、カッコいい瞬間とそうでない瞬間がある。その瞬間にしか、カッコよさは出現しなくて、次の瞬間にはもう終わる、そういうものだろうと思います。だから、できるだけ、そういう機会に出会うこと。ティーンエイジャーの頃ってそういう機会にいつも出会っていた気がするんですよ。でもだんだんその感じが減るというか、新鮮度が落ちるので、その瞬間に出会うために何をしようかと考えている感じですね……」

▷続きはこちら http://beijing.lvhf.wang/article/3771/



◉米国イェール大学卒業後、三井物産入社。そして落語家となった立川志の春さんが語る「噺の話」

「……よく会社を辞めて入門しましたねとか、よく飛び込みましたねと言われるんですが、まったく飛び込んだという感覚もなくて、「落語がやりたい、これをやらなければ後悔する」という気持ちしかありませんので、自分にとっては自然な流れだったんですね。入ることよりも、辞めないという方が大変でした。
そういう中で兄弟子からも「お前はなにも分かってねえよな」と言われ続けました。例えば「打ち上げで師匠に名刺を持ってこいと言われた時に、お前はどうする?」と。私は師匠のカバンをいつも持っていて、名刺入れには名刺を毎回補充するようにしていますから、「名刺入れを師匠のところに持って行きます」と答えると、それがダメなんだよと。
まずお前がそのまま名刺入れを持って行って、もし周りにいる全然関係ない人たちからも「名刺を下さい」と言われたら、師匠本人は断れないだろうと。無駄に名刺を配らなくてはならないことになる。だから一枚だけ持って行けばいいんだ、と。他に渡す人がいるんだったら、もっと持ってこいと言われる。それだけじゃない。例えば、酔っぱらいにからまれていて名刺を渡したくない、という状況もあるだろう、と。そういう時は名刺がちゃんとあったとしても「申し訳ございません、ただいま切らしております」と言う、師匠がそれを受けて「馬鹿野郎、てめえ名刺を切らすんじゃねえ!」と怒られるかもしれないけど、それはオッケーなんだ。周りを観察した上で、師匠を快適にする為の判断をしているということは伝わるんだ。それを聞いたときに、私は全然ダメだなあと。そのようなことをだんだん身に付けていくわけです……」

▷続きはこちら http://beijing.lvhf.wang/article/1008/


◉Next Wisdom Gathering”越境する思考(takram佐々木康裕さん)

「……語られてることと本当に起きてることの差はすごく大きい」ということです。僕はこういった経験を通じて一般論として語られてることを疑う性格になりました。それを「懐疑的知性」と呼んでいるのですが、一般論や他人の決めた境界を常に疑うということです。
例えば今、パリであんな大変なことが起きていて、報道機関の人がいろんなことを言いますが、僕は基本的にそのまま受け取らない。懐疑的知性を常に持ちながらものごとに向き合うことを、ひとつの自分なりのポリシーにしています。
それから、左脳と右脳について。左脳と右脳は機能が違うと言われてきたんですが、最近の研究ではそれは怪しいんじゃないかと言われています。僕は、長く信じられてきた真実がひっくり返る瞬間が大好きなんですね。要は記憶はここ、言語はここ、身体に関係に関係するのはここにある、みたいな、ひとつの機能が脳のある一部に依存しているという考えを脳機能局在論といいますが、それが嘘らしいことが最近の研究で分かってきた……」

「……見せたい自分と本当の自分って違うんですよね。Genuineness、本当のことを見つめましょうと言いましたが、人には清濁があって、真面目な本を読んでる自分もいれば、不真面目なことを考えている自分もいて、そういう複雑性に嘘をつかず、ちゃんと向き合ってあげることが重要だと思っています……」

▷続きはこちら 
http://beijing.lvhf.wang/article/921/
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夏が近づいてきました! 夏は、ナイトライフが楽しい季節でもあります。
今回は、”夜の世界”をテーマに記事を紹介します!

◉『人類の発展と夜のカンケイ』 
「……バリ島の人は一日の中で三種類の時を生きている。まず、朝は早朝に太陽と一緒に起きて、稲を育てる、つまり命を育てるんですよ。次に、午後はアーティストになって木彫りをやったりする。そして三つ目、夜は人間ではないものになってしまう、神さまとか悪魔とか他の動物になって神さまを楽しませる、つまり「神楽」の時間です。でも神さまを楽しませつつ、自分の中にある神をも楽しませている、ということかもしれませんね。……」


◉『女性は、歌舞伎町のホストに何を求めているのか?』
ゲスト:手塚 マキさん(Smappa! Group会長/歌舞伎町商店街振興組合理事)
「……愛はお金で買えないという人がいるけど、僕はそんなこともないと思う。金持ちがグラビアアイドルと結婚して、家事もやらせてなかったりするでしょ。それって、周りが言う「買ってる」ことと同じじゃないですか。自分磨きのためにムキムキに鍛えてSNSで発信してお客様が増えれば、毎月いろんなお客様が入れ替わり立ち替わり来てくれるからリスクヘッジにはなる。けれど、本当の意味でのホストの面白さや価値というのは、人と深く付き合っていきながら、自分自身も悩んでいくようなところだと思いますけどね。……」


◉『酒場の叡智〜お客様は神様か?〜』

「……私たちみたいなゴールデン街っぽい経営者も少なくなったしね。それに固執したってしょうがないじゃん。街っていうのは動くからさ、客も動くもんでしょう。動かなきゃだめ。だから私はゴールデン街で育って、ゴールデン街で店やってるからね。まったくのゴールデン街育ちだから。そういう店もだんだん少なくなったけど、新しいからね今は。若い子たちが来るのは嫌じゃないよ、全然いいよ。……」

「……好きだからやってるだけだよ。何もかも意味付けて生きてきてないから私。こうだからこうだったとか、こうなっちゃってるんだから、好きでここまできてるんから。なんでって言ったら好きだからだよね。……」

「……15年くらい前に若い人たちが恋愛をしなくなったなと思ったことがあったね。なんでかを聞いたら「断られるのが怖いから」っていうんだよ。20歳かそのぐらいの頃って何かちょっとのことで人を好きになるじゃん、でも「ぜんぜん好きにならない」っていうんだよ。「振られたらみっともない」とかね。そんな私なんか、どんだけみっともないか。……」

『AI時代の仕事を考える』記事3選

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◉「働くのか? 未来」〜働くの未来〜
ゲスト:日立製作所AI研究所所長 矢野和男氏×日本仕事百貨代表/株式会社シゴトヒト代表取締役 ナカムラケンタ氏

「……これまで約100年、人間を標準化して規格化するような働き方が続いていました。標準化されたプロダクトやサービスを国中に行き渡らせるには最適のやり方でしたが、今は「多様性」や「変化」を認め、向き合わないといけません。一人一人が顔も違う、好みも違う、今日と明日でも違う。そういう時代です。
ただ、多様性・変化に対応するには、現場でその都度作戦会議をやったり、実際に人を相手に実験していては対応しきれません。だからこそ、まずはコンピューター上で過去のデータを使って実験のベースとなる部分を行い、実験の確度を上げることが必要になる。これが、人工知能を使う意義だと考えています……」


◉「働いていたのか? 過去」〜労働観の変遷〜
ゲスト:文化人類学者 竹村真一(当財団評議員) モデレーター:Next Wisdom Foundation研究員

「……AIに仕事を奪われる」と言われていますが、それは本来AIや機械の方が得意なことを、人間がしょうがなくやってきたからではないでしょうか。つまりAIの登場はそこから開放されて、ようやく人間本来のあり方に解放されていくのかもしれません。ベーシックインカムが実現されればそうした可能性はあるのではないでしょうか。あるいは、判断と意思決定をAIに任せて人間が仕事に取り組む、そういう可能性もあるでしょう。
このように人間らしいあり方が実現する、つまり人間がアップグレードされる可能性と 同時に、人間がダウングレードされるリスクもあります。同じような規格の人間を大量に育成してやっていたことが、人間がいなくてもできるようになり、人間が「無用化」される状況です。人間を家畜にしない、人間をバカにしないAI社会を注意深くデザインしていかないと、人間のダウングレード化のリスクもまた避けられないでしょう。
『人間の家畜化』という表現は、『サピエンス全史』の著者であるハラリがいみじくも使っています。動物を家畜化したつもりで、動物に奉仕する生活を強いられる状況に人間がどんどん追い込まれていく、という状況のことです……」



◉”お蔵入り酵母”をつかった『新しい日本酒の世界』を感じる日本酒『別鶴』開発
ゲスト:白鶴酒造 商品開発本部主任 佐田尚隆さん

「……日本酒業界はいま若いチャレンジャーがどんどん出てきていて、小さい蔵だけど頑張っているところも多くて、そういうお酒はプレミアム感もあります。例えば、白鶴さんのような老舗メーカーが新しいラインアップを出したとして、当初は「お!」って思って買い、「美味しいじゃん」となるんだけれど、パッケージや社名を含めてなんとなく第3のビールの競争や、酎ハイ系の大手による新ジャンル競争みたいな感じにもなっていきそうで、そんな競争に陥って欲しくはないと思うんですね。
もう少し大手は大手なりの、日本酒業界全体に対するプラットフォーマーとして、例えば酵母の研究や開発の協力をしたり、分析してあげたり、業界全体も発展していく様な感じになればいいなと。それぞれの蔵が多様なお酒を作っていくんだけど、その裏で大手メーカーがバックアップするような構造になると業界全体も発展していきそうだなと思いました……」

『アート・芸能・デザイン』を深掘りする記事3選

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【ギャラリスト三潴末雄さんと考える アートの買いかた、感じかた
ゲスト:三潴末雄氏・岡田智博氏】
「……基本的に日本人は現代アートに関して教養主義的になりがちで、「この作品をどう思いますか?」と聞くと、「よくわかりません」と答える人が多いです。よくわからないと言う理由は、この作家が何を考えて、どんなヒストリーを背景にして作ったのかを知らないため。その作家に対する情報や知識がないから、作品を見たときに好きか嫌いかも言わない。これが大体の日本人の態度なんです。
でもこれは基本的に間違っていて、別に作家がどんな人であろうが、超有名な人であろうが、無名の新人であろうが、見た作品に対して自分で感じ取ったものが、まず基本的にある。だから、作品も自分が気に入ったものを買えばいい。投資で買いたい、将来的な利益を作品によって得たいという人は、それはそれで買い方が別にある。なぜそういう態度になるかというと、教育が悪いのかなと思います。……」


【伝統芸能から紐解く日本の歴史
ゲスト:尺八奏者・日本芸能史家 薮内洋介氏】
「……歴史的事象を振り返るにあたり、日本文化とは常に「外来文化」と固定化する「伝統文化」の、大別して二つの文化が隆替し合っているもの、と僕は考えます。宗教と芸能はそもそもの派生を同じくし、産業+信仰、政治+教養のなかで機能してきた歴史があります。日本の歴史を紐解く上において、重要な手がかりとなるのは、目には映らないものへの畏敬の念、それは古代より非常に大事にされてきたアニミズムです。単なる歴史の暗記程度では何も見えてこないので、土地土地を歩くように、歴史を文化文明単位で捉えていく事が肝要に思います。
僕の扱う尺八の歴史は、唐文化として大陸からの流入を日本での発端とします。当初は雅楽の編成にありましたが、唐滅亡以降の改革期に編成から除外を受け、史実からは一時期姿を消す事になります。しかし、中世になると歌人文化に見出され再び息を吹き返しました。次第に当時流行していた禅の影響により思想化すると、本来の音楽行為を超えて精神性が強調されるようになった。近世には仏教禅宗一派「普化宗」として組織化され、全国規模で展開されました。世界中の音楽史上、音楽行為自体が宗教にまで発展したのは例外的です。今日それが芸能「尺八楽」として伝わっております。……」


【Design is not for the better life but the life itself. デザイン再考
ゲスト:流石創造集団株式会社C.E.O 黒﨑輝男氏】
「……デザイナーに課題やテーマを出して、彼らのアイデアと創造性を引き出しながら、一緒に作っていくということを初めてフィリップ・スタルクとやったんですね。すると、スタルクは僕のことを「Editor(編集者)」だというんです。僕はそれはいい言葉だなと思って、家具の編集者になろうと思ったんです。それからも倉俣史朗さんや、エットレ・ソットサスなどいろんな作家と仕事をしました。エットレ・ソットサスは当時「メンフィス」というムーブメントを作った人です。彼らの作品は今ではオークションでものすごい高値になって、美術史に残るものになっています。コム・デ・ギャルソンの川久保さんも自分で家具のデザインをしたり、80年代から90年代はアートとファッション、空間や家具のデザインが一体になって、時代の空気になっていました。……」

年末年始の時間があるときにじっくり読みたい! 『未来』を考える記事4選

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【未来の”家族のかたち”?!
オフグリッド化するコミュニティ 渋谷Ciftが提唱する“拡張家族“とは?】
自らを“拡張家族”と定義して、渋谷の新しいコミュニティ「Cift(シフト)」をつくった発起人の藤代健介さんインタビュー


「近代以降は大きい会社に入って核家族の家庭を持つのが成功モデルでした。生活の場と仕事の場を分けて行ったり来たりするっていうのは、僕に言わせればひとつの多拠点生活モデルなんですけど。でも、それは契約先行でできあがった社会で、家庭でも会社でも結果的に孤独を感じるみたいなことになっていった。それが昨今の社会課題の根源的な原因だと思います。
特に3.11以降、そういうひずみが顕在化して行く中で、生活と仕事を分けずに交わらせていく近代以前の姿に発展的に戻ろうという考え方も出てきたわけです。だけど、そうするとひとつの場所で寝食をともにしながらずっと活動することになるから、共依存して自立できないという逆効果も生まれてくる。
それを緩和させるためには、生活と仕事の拠点を増やして多拠点化していくという方向になるかなと。……」


【“シンギュラリティ”は本当に起こるのか!? 人工知能(AI)の現実】
人工知能学会会長・山田誠二さんインタビュー

「AIの考え方を解析するための道具がない、基本的には数学なのですが。ディープラーニングは特に、ものすごく複雑なんです。ある意味それだけ複雑だから人間レベルの複雑なことができるのでしょうが、中身が分からないのは人間の脳も同じような感じですね。
人間のことが解析されていけば、AIも進むというのはあり得ることです。ただ、AIにも大きく二つのアプローチあって、ひとつは人間の脳に学ぶこと。脳科学で知見が得られれば使える。もうひとつは数学でやってしまうこと。これは脳とは関係ありません。
この2つのアプローチのどっちが早く進歩するかは分かりません。今はディープラーニングの性能が上がっているけれど、7〜8年前までは統計数学を使った数学からのアプローチが勝っていたのですから。数学的アプローチの場合、数学でやるので理屈がつく場合が多いんです。理論的にしっかりしている。理論的にしっかりしていると、できることとできないことがわかる……」


【もう再エネは無視できない! 世界の潮流に乗り遅れる日本】
自然電力株式会社代表取締役・磯野謙さん×城南信用金庫顧問/城南総合研究所長・吉原毅さん対談

「原発は明らかにコストが高い、明らかにサステナブルでない、資源エネルギー量としても石油より明らかに少ないんです。コストが安いなんて大嘘で、経済学者で原発のコストが安いなんて言う人はひとりもいません。安全保障のリスクも高い。そんな中、自然エネルギー(再生可能エネルギー)が、世界でがんばっているんですよ。
いま世界の原発の発電能力は年間400ギガワットで10年くらい横並び、稼働率は半分以下です。その間に自然エネルギーは数年間で800ギガワットまで増えました。つまり原発の倍程度の速度であっという間に増えたんです。いま自然エネルギー化を進めているのは中国、そしてアメリカです。ゼネラル・エレクトリックは、原発は日本に押しつけて自分の国ではやってないんですね。中国は自然エネルギーを85%にする計画を立てています。既に世界の再生エネルギー割合は40%を超えていて、キロワットあたり3.5円で発電しています。
日本でもおそらく6〜7円でできる。だからキロワット21円のFIT(固定買取制度)では絶対に儲かるんです。では、なぜ日本で他国ほど導入が進まないかというと、実は世界の5倍くらいの導入コストがかかっているから。……」


【大きなシステムに対抗できるのは、小さなファンタジー。クルミドコーヒー 影山知明氏に聞く資本主義の先の働き方】
クルミドコーヒー/胡桃堂喫茶店店主・影山知明さん

「僕は僕で「こういうことを実現できたら」「こういうインパクトが生み出せたら」と思い描いていることはあるんですよ。でもそのためにうちのスタッフを手段として利用はしない。だから目的も、向かおうとする先も、スタッフの数だけ多様化して枝を広げていく。もちろん前提としてチーム全体で共有し、育てている価値観もありますから、幹は幹で太くなりなっていきます。でも、枝も増えて葉も茂る。そういう経営の仕方もあるんじゃないかと思っています。
どこまでいっても人間はいのちです。であるならば、機械を作るように工学的に何かをつくるよりは、いのちの形をうまく生かし合うような形で、一つの店だったり会社だったりをつくる、そういうやり方ができないかと考えています。
つまり、仕事に人をつけるのではなく、人に仕事をつけよう、そういう投げかけです。普通は「こういう仕事があるので、これをやれる人」というように仕事に人をつけていくから、ある日Aさんという人が辞めても、2~3日後にはBさんがやって来て、何事もなかったかのように置き換えられる。で、BさんがいなくなればCさんが代わります。つまり、僕らは日々の仕事を通じて「あなたは替えのきく存在ですよ」と言われ続けているわけでしょう。……」

多角的な視点で”幸せ”について考える記事3選

Next Wisdom Foundation

私たちは誰もが、幸せになりたいと願いながら暮らしています。当たり前すぎる感情のため、日々の暮らしに追われていると忘れることもありますが、何かのきっかけで幸せになりたいという感情を思い返す機会はあるのではないでしょうか。
作家の村上春樹さんは、エッセイのなかで『小確幸(小さいけれども、確かな幸せ)』というすてきな言葉をつくりました。日常で起きる出来事を『小確幸』と捉えられれば、私たちはわりとたくさんの幸せを感じながら生活できるのかもしれません。


今回は、”幸せ”に関する記事を3つピックアップします。
1つ目は、日本デジタルゲーム学会理事・三宅陽一郎さんと、幸福学研究者の前野隆司さんの対談イベント。AIと幸福の相関関係を考察することで、人間の幸福について考えていきました。
「幸せの研究は世界中で沢山行われていて、実は、煩悩が減っていくと幸せなことがわかっています。お金とか物とか地位のように、他人と比べられる財を経済用語で「地位財」と言うのですが、我々には地位財を求めたい気持ちがある。でも、地位財による幸せは長続きしないことが、実はわかっている。「ゲームに勝ちたい」、「出世したい」、「金持ちになりたい」という煩悩を満たすことでは、ある程度しか幸せになれない。 
要するに、金持ちになればどんどん幸せになるかと言うと、あるところから幸せになれなくなるんです。ノーベル賞を取ったカーネマンは、「年収7万5千ドルを超えると、年収と幸せは関係なくなる」と言っています。750万円以上を求めても幸せになれないのに、「もっと稼がなきゃいけないはずだ」という気がする。でも、稼いでも幸せにはなれない。 ……」
続きはこちら→ http://beijing.lvhf.wang/article/3344/


2つ目は、「暮らす街によって幸福度は変わるのかどうか」について言及したHOME’S総研所長・島原万丈さんのイベントレポート。
「センシュアス度の高いところに住んでいる人ほど、幸福度や満足度が高い傾向が認められるということです。(中略)東洋経済さんの住み良さランキングと今回の調査対象と重なる都市をピックアップして、同様に満足度と幸福度の相関係数ととってみると、幸福度が-0.016、満足度が-0.035と、グラフのばらつきを見ていただければ分かりますが、全く相関がないということなんです。住み良さランキングで上位だろうが下位であろうが、満足度や幸福度とは関係ありませんよという可能性が指摘できます。……」
続きはこちら→ http://beijing.lvhf.wang/article/1089/


3つ目は、様々な事象からオフグリッドしたときに、”働くこと”はどのように幸せな方向に向いていくかについて議論した、クルミドコーヒー/胡桃堂喫茶店店主・影山知明さんのイベントレポート。
「確かにマッキンゼーの頃や投資ファンドの時の方が、新聞の一面に載るとか、そういう意味でのインパクトを残す仕事はできていた面はありますが、そこでの付き合い先やそのインパクトを起こした先にいる人は、自分が死んだ時そうは思ってはくれないかもしれない。だから、今は自分にとっての世界や社会というものが、より具体的になったという感覚です。そして「もし死んだら」と考えたとき、自分にとっての大事な人が、固有名詞や顔が思い浮かぶようになったことに、代えがたい満足感や幸福感があります。
そういうやり方をした結果、経済的に貧しくなるんじゃないかということも含んだご質問かと思いますが、そんなことはないと証明したいと考えています。今言ったように時間や手間をかける、人を生かす、事業計画を持たないという経営のやり方をしているけれど、結果的にそういうやり方をしたことでスタバより利益率が高いとか、他社より社員の給与水準も高いということが実現しうると考えていて、それは僕のこれからのチャレンジです。……」
続きはこちら→ http://beijing.lvhf.wang/article/2895/

いま、改めて知る『神話的思考・仏教・高野山』

Next Wisdom Foundation

2018年度のNext Wisdom Foundationは、『AIが社会基盤に入ったときに残していくべき必要な叡智を考える』をテーマに掲げて活動しています。AIと共生する時代が来ると仮定すると、「人間とは何か?」という根本的な問いに行き着きます。
ここでは、多様な民族に深く関わる宗教の観点から人間と思考について考えた記事を紹介します。


●ドミニク・チェン氏、竹村真一氏対談 【オフグリッドの世界と、その可能性~ナショナリズムとの関係編~】
「……いま僕たちが持っている宗教というものに対するある種の偏見やステレオタイプから脱却して、あらゆる神話的思考が共通の回路をもっているということに気付いていけたら、いま私たちが直面している宗教間対立やナショナリズムの対立を融解させる可能性があるのではないでしょうか。……」
続きはこちら→ http://beijing.lvhf.wang/article/1833/


●僧侶 松本紹圭氏インタビュー
「……考えてみれば、神道って「神教」にならなかったんですよね。一方で仏教は、古くは「仏道」と呼ばれていたものが、明治期に入ってキリスト教やイスラム教といったreligionに出会う中でつい「仏教」と名乗るようになってしまった。Religionの語源は「固く縛る」といった意味だそうです。本来は人の心を自由にするはずの仏教が、宗教というカテゴリに縛られてしまっているのではないかと。神道にはいわゆる教義がありません。環境的宗教であり、自然的宗教であり、広い意味では宗教的なものですが、別に宗教=religionの枠にくくる必要もないと思うんです。だから仏教も本来の「仏道」として、神道とともに『宗教(religion)じゃないよキャンペーン』を展開してはどうかと思うんです。……」
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●高野山別格本山三宝院副住職 飛鷹全法氏、生駒芳子氏対談 【高野山に学ぶ叡智】
「……日々の行は、朝3時から始まるのですが、ひとりで本堂で拝んでいると、突然ものすごい雨が叩きつけて来て、おそろしいほどの雷鳴が轟く。このまま自然の猛威に呑みこまれてしまうのではないか、とおののきながらも必死に拝んでいると、いつのまにか雨は止んで、森に光が静かに満ちてくるんです。かすかに一声、鳥の鳴き声が響いたと思うと、次第に鳴き声が重なり合って、夜明けを導いて来るんですね。道場から外に出て空を見上げると、雨に洗われた青空は限りなく澄んでいて、木々の合間から射し込む木漏れ日は、まるで透明な音楽のようでした。本当に体が震えるような感動を覚えました。その時、ああ、だから空海さんは後夜っておっしゃってたのかって、思ったんです。……」
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AIと人間の関わりを考えるときに、改めて考察したい『命』についての3記事

Next Wisdom Foundation

2018年度のNext Wisdom Foundationは、『AIが社会基盤に入ったときに残していくべき必要な叡智を考える』をテーマに掲げて活動しています。

たとえば、感情をもつAIが出現して私たちの生活に入ってきたときに人間は何を考えるのでしょうか? そもそも、人工物と自然物の境界線がゆらいでいくのではないか? AIについて考えるほどに、私たち人間は今までにないほど『命』について考える時代がくるのではないでしょうか。

今回は、『命』をテーマに記事をまとめました。一つ目は、生命をつくることを多義的に研究するアーティストであり、生命科学研究者の岩崎秀雄さんをゲストに招いたイベントレポート。

「『人工細胞を作る』というのも、非常に野心的なプロジェクトです。僕たちの体は大体40兆個ぐらいの細胞でできていますが、細胞は基本的に親から受け渡されています。つまり、『細胞は必ず細胞から生まれる』というテーゼがあるんですね(細胞説)。そこを人工的に作ってしまうのが人工細胞研究です。……」
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二つ目は、食べることについて改めて考察した『美味しいの叡智2』のイベントレポート。あらゆる生物は生命維持のために食べますが、味わう行為は人間にしか許されていないこと。美味しいものを食べたい欲求は誰にでもありますが……。

「現在、僕たちが食べている肉がどこから来るかというと、元は家畜であったり狩猟で獲った動物だったりします。家畜を育てるには、土地・飼料・水などが必要ですが、その飼料や水がどんどん足りなくなってきている現実があります。
肉を安定して生産するために、焼き畑農業によって森林資源が減少したり、農業や畜産によって水や土地の汚染が進行したり、狭いところで工業的に肉が作られるので薬剤を大量に投与しないといけないといった問題があります。さらに今まで家畜の飼料を作っていた農地が、バイオエタノール技術の発展によって燃料用作物に振り向けられることで、飼料価格が高騰する問題も出てきました。その結果、牛肉や豚肉の値段も上がっていく。そういう諸々の問題を解決できる方法の一つとして、代替タンパク源が注目されています。……」
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三つ目は、命を食べるという視点から、蜂獲り師で罠猟師の熱田安武さんのイベントレポート。

「このシカに関しては、参ったんですよ、本当に。最期、座り込んでこっちを見てくるんです。何をどう思っているか、わからないんですけど、そういうことを思う猟師と思わない猟師がいるんですね。”おめえそんなの気にしとったら猟師がやってられるか”と言う人もいるし。気にするなって言われても、気にします。だから、殺すのを人に任せることはないし、自らの手という責任においてまっすぐ向き合う以外に何ができるのか、と思います。
そういう意味でいうと、さっきのイノシシなんかは自分のことを殺しにくる。自分の五感と身体を駆使して、仕留めてお肉にする。エネルギーとエネルギーが成り立つというかそういう感覚があって。シカさんは、どっちかというと、”殺さないで”っていう表情に見えますし、こちらへの殺意も明らかに違うなぁって。それで昨年の冬頃、いっぱいいっぱいになってしまいました。……」
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Next Wisdom Foundation

地球を思い、自然を尊び、歴史に学ぼう。

知的で、文化的で、持続的で、
誰もが尊敬され、
誰もが相手を慈しむ世界を生もう。

全ての人にチャンスを生み、
共に喜び、共に発展しよう。

私たちは、そんな未来を創るために、
様々な分野の叡智を編纂し
これからの人々のために
残していこうと思う。

より良い未来を創造するために、
世界中の叡智を編纂する
NEXT WISDOM FOUNDATION